以前、高知に住んでいた時に紙漉き友達、
磯崎さんに誘って頂いて、十和村に紙漉きの見学に行きました。
その時はじめてネリの一つ、アオギリを知りました。
紙漉き用語でネリ(高知ではノリ)と言いますが、紙漉きにはとても重要なもので
これがなければきれいな紙が漉けません!
紙を漉く時には漉き舟の中には原料、水、そしてネリが入っています。
ネリを入れる理由は漉き舟や簀桁の中で原料が直ぐに沈殿しないようにするためです。
沈殿のスピードが遅い時に簀桁を動かす事によりきれいな紙ができます。
今ではほとんど手漉きで使用されるネリはトロロアオイ、繊維の短い三椏、ガンピの時は
ノリウツギが多いと思います。
しかし、十和村ではアオギリを使用されていました。
アオギリは暑い夏でもネリが消えにくいとおっしゃってました。
紙漉きは冬が良いと言われるのは、ネリが寒さで長持ちする理由も一つはあります。
実はその時アオギリの木を分けて頂きました。あれからかれこれ、五年!今年の暑さについに出番がきました(笑)
水につけて直ぐに水がトロトロになってきました!
うまくいくかわかりませんが、来週これを使い紙を漉いてみます。
結果は後日upします!!