現代では一般にはあまり使用されない檀紙。
しかし、昔はもっとも品位が高いとされていた儀礼用の和紙。
檀紙は檀(まゆみ)の樹皮で作られていた説と楮で作られていた説があり
とても謎が多い紙です。
現代の、皺紋が目立つ加工をしている檀紙は元禄ぐらいから始まったとされています。
今でもご祝儀袋などで機械で作った檀紙風の紙は(パルプで作った)ありますが、
手漉きで作っている所はほとんどありません。
しかも楮のみで作っている所は、なお更少ないと思います。
楮だけで檀紙を作る事は難しいですが(パルプなど細かい繊維を入れると皺が入りやすい)
その分、紙がどっしりと風格があり、それでいてシャープにみえます。
高知で紙漉きの技術を習得している時になんとなくできた檀紙風の紙。
その紙を見た先輩から助言を頂きもっときれいな皺が入るコツを学び檀紙ができました。
以前、紙の展示会の為に使用しました。
その後は使用機会がなく、お蔵入りになっていました。
しかし最近、品位が高いこの紙を使用する機会を見つけました。(笑)
ききゅうの中村さんに結婚式やギフトの時に使ってもらいます。
檀紙の他に別の紙でサンプルを作りましたが、やはり檀紙が凛としてマッチしてました。
来年の1月中にはききゅうに送る事が出来ると思います。
その時はまた、ブログで紹介したいと思います。