和紙に詳しい方はご存知かと思いますが、今でも和紙の厚さ、重さを言う時に
匁と言う言葉を使います。
一匁は3.75gです。
例えば紙漉思考室がお客様に普段お勧めする障子紙は5匁です。
グラムで換算しますと18.75gです。
聞きなれない単位なので少しややこしいと思います。自分も紙漉きを始めた時も???でした。
では、18.75gの紙はみんな5匁の紙?とお思いになると思いますが、それはちがいます。
これは、二尺×三尺のサイズの紙が基本となっております。
一尺は約30.3cmなので約60cm×約90cmの紙の重さが大体の基準となります。
しかし、二尺×三尺の紙のサイズは地方、個人で若干の違いがあり同じ5匁でも若干違います。
余計に???になると思いますが、紙漉思考室の2×3の桁は64×94なので今からこのサイズを基本にお話しさせて頂きます。
他にも2×3以外に大小様々な紙がありますが、紙漉思考室では2×3の紙の厚さ、重さに置き換えて説明させて頂きます。
紙漉思考室では楮の紙では薄い紙で3匁。とてもとても厚い紙で25匁の紙を漉いております。
3匁は表具の裏打ちなどにお使いいただけますが、20匁位の特特厚紙はカットした名刺などに使用しております。
障子ぐらいの紙の厚さで3枚もしくは4枚を重ねて一枚の紙にしております。
和紙を普段使われる方がこの20匁以上の紙を見ると思わず笑うくらいの厚さの紙です。
しかしそうすることによりフラットでどっしりとした品のある紙になるのです。
写真では分かりづらいと思いますが、左の紙から24匁、9匁、5匁、3匁の紙です
9匁の紙は
青い月さんのブックジャケットにも使って頂いております。
とても素晴らしいブックジャケットです。説明下手の私が説明するより作り手の中川さんのブログを見て頂いた方が良いと思いますので、クリックして是非見てください!!!
妻と2人で思考室の紙を使って頂いて本当に嬉しいと心より思いました。
その
青い月さんで今、ふだん使いの男性帽展が行われています。
仕事場は活版機や帽子をつくる部屋、パソコンなど古い物と新しい物が一体となった秘密基地みたいでとてもわくわくします。
和紙のブックジャケットも販売されていると思いますので是非よろしくお願いします。
そして紙はやっぱり実際に触って見てもらわないと分かりづらいと思い今、思考室の基本となる紙を集めた小さなサンプル帳を作っています。
出来上がり次第ブログで紹介、販売もさせて頂きます。
よろしくお願いします!